フィルターの種類と構造
乾式ブース
紙や不織布等のフィルターを組み合わせて、塗料ミストを捕集するブース
- メンテナンスが楽
(フィルターが汚れたら交換するだけ) - 湿式ブースに比べて、構造が単純で安価
湿式ブース
ユニット内部の渦巻き構造で塗料ミストを捕集するブース
- 捕集効率が乾式ブースより高い
(住宅が近くにある場合はおすすめ) - 日常管理(水、スラッジ(塗料カスのヘドロ)の回収)をしっかり行っていれば、ランニングコストが安い
乾式ブース | 湿式ブース | |
初期費用 | 安い | 高い |
運用費用 | 安い | 安い |
捕集効率(清浄) | 普通(90~98%) | 高い(95~98%) |
メンテ 頻度/作業内容/時間 | ・フィルター交換のみ (10~30分程度)/年6回程度 | ・槽内のpH管理 (10分程度)/日常 ・水・スラッジ回収 (100分程度)/年3~6回程度 |
設備寸法 | 奥行が小さい(1~1.5m) | 奥行が大きい(2.0m) |
騒音 | 高い(80dB~95dB ※選定送風機による) | 若干高い(75dB~85dB) |
メリット | 初期費用が安い メンテナンスが比較的楽 | 安定した吸引量を維持できる |
デメリット | フィルター詰まりによる 吸引量の低下が発生する | 初期費用が高い 日々の水質管理が必要 腐食するので一定期間で交換が必要 |
選定 | 一次的な塗装作業(例:合計4h/日)向け | 連続塗装作業(例:8h以上/日)向け |